結婚と星空

今まで見た中でいちばんの星空は、
名所と呼ばれたさまざまな場所よりも、
奥さんの実家近くの大きな河川敷。

周囲に灯が全くない漆黒の中で、たまたま新月の夜に星空をのんびり眺められた。
奥さんの「野犬が出るかも」という言葉に恐れ慄いていたのは秘密である。
眼鏡の度数がベストコンディションではないことが悔やまれる。

スマホは暗くしつつ、わかりやすいオリオン座を起点に色んな星を調べて、
初めて冬の大三角形の探し方がわかった。
星の名前はどれもかっこよくて、
古より神様の名前やゲームのキャラクター名やらに採用されてきたのに共感できる。

父の一周忌を兼ねた両家への帰省にて、
奥さんのお母様を、「おかあさん、おかあさん」と呼びまくって、家族・身内が増えたという喜びと重み、尊さを感じられた。
「結婚なんて何の得があるシステムやねん」
とボヤいていた頃が嘘のように私はプロの既婚者となった。

結婚。なかなかどうして、風情があっていいものだ。

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