トミショーさん
トミショーさんこと、トミタショウゴさんが先日
東京に来られたタイミングにご飯へ。4、5年ぶりだった。


出会って10年以上にはなるだろうか、
初めてステージを見た日からずっと大好きな大好きな
先輩シンガーソングライター。
僕が特に好きな曲はなんといっても「Circle。」という曲。
あなたに出会えた 光を見つけた
そうじゃなけりゃ 暗闇に呑み込まれてたかも
私がいなくても 世界は回るけど
みんな居なきゃ始まらない でも私はみんなの一人
なんと素晴らしく懐深い歌詞・・・と聴くたびにぼんやりしてしまう。
なのに普段は「カレー大好きふわふわおじさん」である(自他共に認めるw)
トミショーさんの音楽も、人柄も、
ただただシンプルに「好きだな」って思う。
久しぶりにいっぱい話して
改めて、トミショーさんは
「自分の好きなこと、ものをとことん追求する人」
なのだと思った。
今の活動も大好きな音楽を磨き上げる延長線上。
「自分の曲をもっとやりたい、もっと聴いてほしい」
という純粋な願望のもと、
広告系、SNS活動やネット活動を積極的に取り入れる。
やりたい、やるべき、と思ったことは、
誰になんと言われてもコツコツ続ける、
結構なスパンで続ける。
かといって
「せっかくやるならもっと面白くしよう」と、
変化していくことに貪欲。
それだけ書くと、そこまで変わったことじゃない。
音楽家もイラストレーターも漫画家もブロガーもYouTuberも、
アートをやる人間は皆似たようなことをしてる。僕もしてきた。
でもなんか
この人「純度」がすごいんだ、、と思った。
「自分の作品を広めたい」→「だからSNSでも自分の曲を聴いてもらおう」
これがトミショーさん。
「自分の作品を広めたい」→「数字を稼ぐためならなんでもやろう」
これが今までの自分。
僕はこの数年間「音楽をやる」というベース以外のこだわりを
全て捨ててやっていたのかもしれない。
自分の曲をやりたいけど、それをやっていてもお金にならないって
なんか諦めて割り切っちゃってた。
結果、ある程度の結果はついてきた。
数字は上がったし、お金がついてくることもあった。
でも気がつけばカバー曲ばっかりやってて、
自分の曲の比重がどんどん減っていって、
数字に追われるほどに自分のやりたいことからは遠く離れていった。
で、結局数年経って
「こんなんおもしろくない!」
ってオーバーヒートしちゃったのだ。
トミショーさんは
「自分の好きな音楽をやる」
というベースの上でやってる。
さほど興味を持てないことや、
自分がやっても良くならないって思ったことはやらない。
「こうしたほうが」
「こっちに行ったほうが」
とか誰になんと言われても、自分のベースを捨てたりしないんだ。
だから、ブレないし、手や品は変わっても同じコンセプトでずっと継続できる。
「好きだから音楽をやってるのに、
好きじゃないことをやっちゃうと意味ないと思ってしまうんよなぁ」
と言ってた。
本当にその通りだ、耳が痛かった。
「トミショー全然変わらん、ってよく言われる」と笑っていた。
ほんとに変わらない笑。
それって、外見だけのことではなくて、
内面にも根本的なブレがないのだと思う。
それくらい「好きなことをする」っていう足腰が強い。
信念が深い。
そこには一点のくもりもない。いつも目がキラキラ笑。
「自分の作品を広めたい」→「だからSNSでも自分の曲を聴いてもらおう」
「自分の作品を広めたい」→「数字を稼ぐためならなんでもやろう」
どちらにも成功(有名になる・金持ちになる)の目はあって、
おそらく後者の方がより成功には近い。
だけど、成功しても、しなくても、
幸せなのは前者。苦しみ続けるのは後者。
僕は長い間
「かっこいい仮面」
を作るのに必死だった。
その間もトミショーさんは
「かっこいい自分自身」
を目指して歩いてきたのだ、と思った。
それは紙一重かもしれないけど、分厚い差だと思った。
やりたいことのために、先にやるべきことをやるのが大人。
なら、ミュージシャンは大人になんてならなくていい。
やるべきことやりながら、やりたいことを我慢できずにやっちゃうアホの子のままでいい。
好きなものは抱きしめて手放すな。
トミショーさんの目をいつもまっすぐ見つめられる自分でいよう。
と、思った春の夜。


