モーニングコーヒーと高校生

マクドでモーニングコーヒーを飲む。
早朝のカフェの洗いたてみたいな空気が好きだ。
勉強、読書、競馬新聞、ゲーム、朝から大飯、皆思い思いに過ごしている。
となりにはいつから寝ていたのかわからないくらい熟睡している高校生らしき男の子。
穏やかな気持ちでブラックコーヒーを嗜んでいるとうしろから
「おい、〇〇?」と、隣で寝ている高校生に話しかける男性の声。
友人だろうか、夏休みの待ち合わせとかかな?
「〇〇ー、おい、〇〇!」と小声で熟睡くんを起こす。
「お、おーーー」と目を覚ます熟睡くん、友人らしき彼は開口一番
「おまえ、席に座るんなら何か注文しなきゃダメだぞ?普通に考えて」と一喝。
「あ、ああ…うん、うん」と寝起きくん。
それから2人はモバイルオーダーで注文し、おしゃべりに移る。
それを横耳で聞きながら、てっきりこのまま小一時間ほどはゆっくりしていくのだろうと思ったら、5分程度でドリンクを飲み干して、2人してさっさと出ていってしまった。
状況から察するに、おそらく2人はマクド前で待ち合わせをしており、早く着いた熟睡くんは入店してひと眠りしようと思った。
店員の目の届かない、人もまばらな二階席、何も注文せずに居座っても誰も文句は言うまいとしたたかな思考が働いたのだろう。
そこへ到着した一喝くん。
「先に着いてる」というLINEは届いちゃいるが、約束のマクド前に友人の姿はない。
店内へ入ってみたら、無遠慮に何も注文せず熟睡する友人を発見。
本来なら叩き起こしてそのまま出発したいところだが
倫理観の強い一喝くんはこれを見逃せない。
友人に注文を促し、自分もなけなしの小遣いでドリンクを注文、
それを飲んでから出発…というところか。一喝くん、なんとも粋である。
友人を注意するだけでなく、連帯責任で自分も注文するという心意気が漢である。
このような漢は紳士的であり浮気をしないので(当社調べ)、クラスの女子たちはぜひ彼を狙ってほしい。
そういう自分は余裕で熟睡くん側の価値観で生きてきた人間だが、彼も彼とて器は小さいものの決して悪人ではない。
飲み物のお使いを頼むと、徒歩2分のコンビニをスルーして15分かかるスーパーまで歩いて安い水を買ってきてくれたりするので、クラスの女子たちは彼ともぜひ仲良くしてあげていただきたい。


